スーパー過保護な父
今週のお題「おとうさん」
私の父はスーパー過保護です。
私が高校生の頃、塾からの帰りが夜遅くになる時は必ず迎えに来て、父がお酒を飲んでしまっていた時はタクシーで迎えに来てくれました。
飛行機は墜落の可能性があるので乗るのは禁止、外国に行ったら日本人はモテるからと海外留学も禁止、アルバイトもできるだけ控えてほしい、進学先は必ず父の近くでないといけませんでした。
離れて暮らしている今も、父は毎日電話をかけてきて家に帰ったか確認します。
この父の過保護というか過度の心配性には私も姉もずいぶん悩まされました。
私が進学先を自宅からの遠方地にした時、父は私にこう言いました。
「たった18年しか生きていないお前に何がわかるんだ。お父さんの言う通りにしていたら失敗しないから。」
しかし、私は離れて暮らすことを選びました。はじめて親と離れて暮らして、私は多くの失敗をしました。
まだ若いから失敗はそれほど痛手ではありませんでしたが、もっと失敗しておくべきだったと痛感しました。
離れて暮らして得たものは、失敗だけではありません。
子どもの頃父は仕事ばかりで全然構ってくれない人だと、金銭的に不自由に思わなかったので自分は父が会社の偉い人でお金持ちでだから忙しいのだと思ってました。
でも、本当は若くして結婚し、また長男だった父は家庭を支えるのが大変で、働いたお金は趣味などには一切使わずすべて私たち姉妹に注いでくれていました。
父が惜しみなく私たちに与えてくれていたお金は、一生懸命働いて得たものだと、離れて暮らして、社会人目前にして、やっと気づくことができたのです。
過保護な父から離れることで、ワガママだ、子離れできないだけだと思っていましたが、自分が大きな愛情で守られていたのだとようやく分かることができました。